経済・文化・環境への貢献

地元企業への経営サポートだけでなく、地域貢献にも取り組んでいます。

その中でも、文化と環境への取組はこれからの重点施策です。

  • 「停滞から成長」への転換へ寄与、事業継続・事業継承問題を支援する
  • 廿日市が誇る文化や歴史を広くPRし、次世代へ継承する
  • 中小企業ができる環境問題への取組支援、啓発活動の展開

令和6年度のビジョン

廿日市商工会議所
会頭 澁谷憲和

 新型コロナウイルス感染症対策のよる人流抑制や半導体不足に伴う経済が停滞していましたが、感染症の区分が2類相当から5類に変更、G7広島サミット開催により経済活動はコロナ禍以前の水準に戻りつつあるところへ、ロシア侵攻が始まりました。燃料・原材料の高騰、円安も重なり、価格転嫁が思うように進まず、更には、人件費の高騰、構造的な要因による人材不足も加わり、地域経済を取り巻く状況は非常に厳しい状況が続いております。また、不安材料としては、能登半島地震に伴い北陸エリアの地域経済のみならず、サプライチェーンの供給網にも影響が懸念されます。

 こうした現状を踏まえつつ、経済面では、オール廿日市で構成しコロナ禍で苦境にあえぐ事業者を支援していました「廿日市市新型コロナウイルス感染症対策産業振興実行委員会」を「廿日市市産業まちづくり委員会」と改称し、伴走支援や専門家による相談業務、各種支援策の情報発信の強化、新事業創設等々を行い「停滞から成長」への転換へ寄与いたします。また、昨今重要視されている事業継続・事業継承問題に対応すべく巡回ヒアリングを行い、事業継続計画の策定等を支援いたします。コロナ禍で出来なかった会員間の交流を充実させていきます。

 続いて環境面では、度重なる異常気象などで、毎年のように災害が発生し、地球温暖化対策を中心とした環境問題は喫緊の課題となっております。廿日市市の「ゼロカーボン宣言」や国が進めるカーボンニュートラル実現に向けて各種支援や周知啓発活動に取り組むほか、商工会議所としてもSDGsに取り組み、会員の皆様だけでなく広く市民の方々に環境のことを「知って」「考えて」いただき、日本で一番環境にやさしい市、廿日市を作りたいと思います。

 そして文化の面では、「早瀬遠鍾クラブ」の活動により、廿日市市に縁のある上田宗箇の遺構の保存活動や日本文化である茶道の継承による地域振興をいたします。また、400年以上の地域の歴史を物語る「二百廿日豊年市民祭」を市民、商店街の皆様と更なる魅力アップを図ります。 最後に、新たに公式LINEアカウントを活用して双方向の情報発信を始め、引き続き情報発信に力を入れると共に、ホームページや広報誌、メールマガジンでの情報発信も強化していきます。