経済・文化・環境への貢献

地元企業への経営サポートだけでなく、地域貢献にも取り組んでいます。

その中でも、文化と環境への取組はこれからの重点施策です。

  • withコロナ時代の求められる経営支援、商店街活性化、デジタル化支援
  • 廿日市が誇る文化や歴史を広くPRし、次世代へ継承する
  • 中小企業ができる環境問題への取組支援、啓発活動の展開

令和4年度のビジョン

廿日市商工会議所
会頭 澁谷憲和

 新型コロナウイルスのパンデミックが始まって2年以上が経ちましたが、未だに変異を繰り返しながら感染拡大の波が幾度となく押し寄せ収束の気配が見えません。国は、感染予防や防疫体制の整備・強化、経口治療薬の開発・提供により市民生活や社会経済活動の影響が最小限になるよう努めていますが、感染対策に留意しながらの新しい生活様式に変化しています。特に、対面や非接触をさけるためのデジタルツールを活用しての各種補助金申請、広告・宣伝、セミナー開催等が主流になりつつありますが、こうしたデジタル化の波には乗り遅れないように使い方や利用方法について支援の強化が必要となっています。

 さて、令和4年初頭も感染拡大や原油高による原材料の高騰や電子部品に使われる半導体が世界的に不足し様々な面に影響があり多難のスタートとなっています。引き続き廿日市商工会議所に所属されている会員の皆様が、入会してよかったと思われるような会議所の運営をすることが重要であり、経済・文化・環境に重点を置きデジタル化対策も強化、運営してまいります。

 まず経済面では、新型コロナウイルス感染拡大が心配される中、経済対策の検討をALL廿日市で構成する新型コロナウイルス感染症対策産業振興実行委員会において継続し、常に活性化できる廿日市を作りたいと思います。商店街の活性化も重要なポイントです。新たに結成された廿日市駅周辺活性化協議会とも連携しながら周辺地域の活性化に必要な事項を協議・実践してまいります。また、昨年度もオンラインによる会員交流大会を開催したところ、有意義な交流会が開催できました。こうして会員相互の交流や起業しやすい環境を作り、育てていくことが大切なことだと思います。これからも、ビジネスチャンスを広げていただきたいと思います。

 文化の面では、廿日市市には宮島をはじめ多くの文化遺産があります。はつかいち観光協会が発行されている「はつかいちウオーキングのしおり」には各地域の多くの名所旧跡が掲載され、楽しく散策しながら新たな発見と文化遺産を理解できます。また、若い人たちには文化の大切さや知識を持っていただくためにも、宮島検定も形を変えて再スタートをする予定です。こうして、文化を継承することは私たちの仕事と考えます。そして、市民の皆さんが、廿日市のすばらしさをPRしていただきたいと思います。

 また、昨年一昨年と、コロナ感染対策に伴い開催できなかった「はつかいち桜まつり」や「はつかいち縦断みやじま国際パワートライアスロン大会」、オンラインで開催した「ウッドワンけん玉ワールドカップ廿日市」がどのような形になるか未定ですが、開催の暁には商工会議所としても全力で取り組んで参りたいと思います。

 次に環境問題です。昨年開催されたCOP26はまだ記憶に新しいことと思いますが、環境問題は今や待ったなしの状況といえます。強大化した台風や、ゲリラ豪雨などで多くの尊い命を奪っています。会員の皆さんだけでなく広く市民の皆さんに環境のことを考えていただき、日本で一番環境にやさしい市、廿日市を作りたいと思います。皆様には、自分たちができる地球環境にやさしい行動を、小さなことから、大きなウエーブへと導いていただき、私たちの子孫が、素晴らしい環境で育つことが出来るようにしてまいりましょう。

 最後に、本年10月に廿日市商工会議所青年部主管の「日本商工会議所青年部中国ブロック大会」が廿日市市で開催予定です。中国地方の若手経営者が1、000名以上一同に会する一大イベントですが、新型コロナウイルスの感染拡大状況によっては完全オンライン若しくはハイブリッドでの開催となります。廿日市市の魅力を広く発信できる絶好の場となることから、本大会を盛り上げるための支援を行います。