経済・文化・環境への貢献
地元企業への経営サポートだけでなく、地域貢献にも取り組んでいます。
その中でも、文化と環境への取組はこれからの重点施策です。
- withコロナ時代の求められる経営支援、商店街活性化、デジタル化支援
- 廿日市が誇る文化や歴史を広くPRし、次世代へ継承する
- 中小企業ができる環境問題への取組支援、啓発活動の展開
令和5年度のビジョン

会頭 澁谷憲和
新型コロナウイルスのパンデミックが始まって3年以上が経ち、ようやく感染症の区分も5類に変更が決まるなどコロナ禍での経済活動は「Withコロナ」のフェーズに入ってきています。コロナ禍以前に行っていた各種事業やイベント等は感染対策等を取りつつ再開の流れにあります。ただ、昨年2月に始まったロシアのウクライナ侵攻による、燃料・食料品の供給不安、原材料不足や円高などによる物価高騰等により地域経済を取り巻く状況は非常に厳しい状況が続いております。そうした中で商工会議所としても、昨年11月の改選により第10期の役員・議員体制がスタートし、感染対策と経済対策の両輪により、令和5年度も引き続き「経済・環境・文化」をキーワードとして各種事業を展開してまいります。
まず経済面では、オール廿日市で構成する「廿日市市新型コロナウイルス感染症対策産業振興実行委員会」での事業を中心として、コロナの影響のみならず原材料高や資材の供給不足等に対応した各種相談・支援を行います。併せて本年10月からスタートするインボイス制度に対する支援活動もニーズが高まると予想されるため対応を強化します。また、昨年度開催した「会員交流大会」は過去2年間コロナ禍でオンラインでの実施でしたが、リアル開催に戻して実施したところ、オンラインでは得られない深みのある交流の場として非常に好評を得たことから引き続き実施してまいります。観光関連については、回復基調を見定める中、再度インバウンド需要に対応する支援活動を行います。
続いて環境面では、度重なる異常気象などで、毎年のように災害が発生し、地球温暖化対策を中心とした環境問題は喫緊の課題となっております。国が進めるカーボンニュートラル実現に向けて各種支援や周知啓発活動に取り組むほか、商工会議所としてもSDGsに取り組み、会員の皆様だけでなく広く市民の方々に環境のことを「知って」「考えて」いただき、日本で一番環境にやさしい市、廿日市を作りたいと思います。
そして文化の面では、上田宗箇流茶道の廿日市地域での文化の継承や地域振興を目的として昨年度発足させた「早瀬遠鍾クラブ」活動をより一層充実させてまいります。また、コロナ禍で3年間中止となっていた「はつかいち縦断みやじま国際パワートライアスロン大会」を最後の大会として実施し、昨年度3年ぶりにリアルで開催された「ウッドワンけん玉ワールドカップ」は引き続き協力してまいります。
最後に、会員事業所のDX支援の一環としてパソコン教室を開設いたします。広く一般の方も受講できる教室として地域のデジタル化の底上げを図るとともに、ニーズが増大している検定試験のネット受験にも対応して自主財源の確保を目指します。
以上のような骨子で、新年度事業を展開して参りたいと思いますのでよろしくお願い申し上げます。